後輩からモチベーションを引き出す
働き始めて何年か経つと、職場の教育係を任されるようになります。教育には時間や忍耐、信頼が必要で、後輩の指導に悩む人は後を絶ちません。指示を出すよりも自分でやった方が早いと感じたり、自分の方がいい結果を出せると考えたり、仕事を任せる気にならないこともあるでしょう。自分だけで作業をしても、後輩の指導には繋がりません。しかし、実は誰かに任せた方が大きな結果を得られることがあります。
能力のある人に任せることで、指示を出す側は自分が一番効果を発揮できる他の仕事に力を注げるようになるのです。大きな結果を求めるためには、指示の出し方に注意する必要があります。ゴールを提示して、好きに進めるように伝えるのです。あれをしろ、これをしろ、終わったら教えろといってしまうと、手段も手順も固定してしまいます。この方法だと、後輩の仕事1つ1つに関与して、きちんと進めているか常に心配しなくてはなりません。後輩も、いわれた通りにしなければならないという不自由さを感じますし、責任の所在が不明確になります。
ゴールについて2人の間で明確に理解を共有し、求めているゴールを十分にイメージしてもらうことが大切です。ゴールに向かうために守るべきルールや使えるリソースを提示し、後輩に責任ある報告をさせます。相手の行動のモチベーションを引き出してあげるのです。後輩が育っていくにつれて、チャレンジしたくなるようなゴールを用意してもいいかもしれません。